太陽光発電設備がなくても蓄電池は設置可能？メリットやデメリットは

公開日:2022/04/15　　最終更新日:2022/04/18

環境への関心が高まっている昨今では、家づくりでも環境に配慮しようという意識が高まっています。環境に優しい家づくりと聞くと、太陽光発電を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、最近では蓄電池にも注目が集まっています。そこで本記事では、太陽光発電設備がなくても蓄電池の設置が可能かどうかについて解説します。

太陽光発電システムがなくても家庭用蓄電池は設置可能
太陽光発電システムがなくても蓄電池を設置するメリット
太陽光発電システムがなくても蓄電池を設置するデメリット

太陽光発電システムがなくても家庭用蓄電池は設置可能

環境への関心が高まっている昨今では、家づくりも環境に配慮しようとする意識が高まっています。たとえば、太陽光発電システムを導入している住宅を頻繁に見かけるようになったことが挙げられるでしょう。

また、太陽光発電は自然エネルギーを活用して電気を発電するという環境へのメリットだけでなく、光熱費を削減できるという魅力もあります。たとえば、日中に太陽光で発電した電力を、自宅で消費する電気として使用できます。さらに、電力が余る場合は電気会社に売却して、売電収入にすることもできるのです。

しかし、近年では電力の買取単価が低くなっている傾向があるため、蓄電池の存在が注目されています。蓄電池を設置すると、日中に発電した電力を蓄電池に貯められます。そして、太陽光発電ができない夜間に、貯めておいた電力を使用することで効果的に光熱費を削減できるのです。

また、太陽光発電とセットで導入を検討されるケースが多い分、単体で設置できないと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、蓄電池単体でも設置できます。家庭用蓄電池には単機能型とハイブリット型があります。単体での設置を検討している場合は、単機能型の採用がおすすめです。

たとえば、太陽光発電システムと蓄電池をセットで導入すると、日中太陽光で発電した電力を貯めておくことができます。一方、蓄電池単体で設置すると、昼間の電気使用量が安い時間帯に電力を貯め、夜間の電力として使用できます。つまり、単体の設置でも使用方法によってはメリットがあるのです。

太陽光発電システムがなくても蓄電池を設置するメリット

蓄電池だけを導入する場合、単機能型を導入するのがおすすめです。そして、単機能型の機器は、ハイブリッド型のものと比較して機器の値段が安いことが最大の魅力です。機器本体の値段が安いことに加え、単体で設置する場合は太陽光発電システムの費用もかかりません。つまり、太陽光発電とセットで導入するよりも、大幅に初期費用をカットできるのです。

また、蓄電池だけを導入する場合、幅広いメーカー、種類の機器から自由に選択できます。一方、太陽光発電システムをセットで導入する場合、太陽光発電システムとの相性がいい機器を選択しなければなりません。そのため、どうしても機器の選択肢が少なくなってしまうのです。

また、単機能型の機器は大容量のものが多いという特徴があります。電力消費の大きい家電を同じタイミングで稼働させると、ブレーカーが落ちないか心配になる方も多いのではないでしょうか。一方、大容量の蓄電地があれば、消費電力の大きい家電でも同時に稼働させられるようになります。夜間に家族が帰宅してお風呂や料理をするタイミングが重なってしまう家庭では、蓄電池のメリットを感じられるでしょう。

太陽光発電システムがなくても蓄電池を設置するデメリット

単機能型の蓄電池と太陽光発電システムを一緒に導入するのはあまりおすすめではありません。なぜなら、単機能型の機器と太陽光発電システムを組み合わせると、充電効率が悪くなってしまうからです。そこで、太陽光発電システムをセットで導入する場合は、ハイブリッド型の蓄電池を検討するようにしましょう。ハイブリッド型であれば、効率よく電力を充電できます。

また、単機能型のものは、機器本体が大きい傾向にあり、屋外設置となることがほとんどです。屋外のスペースがほとんどない住宅は設置が難しい場合があることを知っておくようにしましょう。また、野外設置となる分、津波などの水害が発生すると使用できなくなる可能性があることもデメリットといえるでしょう。

さらに、ほとんどの単機能型の機器には放電加減機能が搭載されていません。そのため、場合によっては機器内の電気が放電しきってしまい、使用できなくなる可能性があるのです。つまり、蓄電池の導入を検討する場合は、メリットやデメリットを知った上で採用することが大切なのです。

環境への関心が高まっている昨今では、蓄電池を単体で導入しようとする家庭が増えています。蓄電池を導入すると、日中の電力が安い時間帯に電気をまとめて購入し、機器内に電力を貯めておくことができます。そして、電力単価が高くなる夜間の時間帯は、日中に貯めておいた電力を使用できるのです。

ただし、単機能型蓄電池は水害時に使用できない、放電加減機能がないなどのデメリットもあります。そこで、メリット・デメリットを知った上で導入を検討することが重要です。