気になる蓄電池の寿命!蓄電池によって耐用年数は違う?
蓄電池は家庭用としての普及が高まり、注目を集めています。しかし購入しやすい価格にはなったものの、頻繁に買えるものではありませんし、どの程度持つのか心配に思う方も多いですよね。蓄電池には平均寿命があるものの、種類や使い方によって寿命が変化するため、ある程度蓄電池の寿命について知っておくことが大切です。
蓄電池の寿命は何年?寿命は何で決まる?
国税庁が公表している蓄電池の法定的寿命は6年とされていますが、実際は平均して10~15年といわれています。この法定的寿命、いわゆる法定耐用年数は税法上の話で、先述した通り実際の寿命年数とは異なります。6年経過したら使用できないわけではありません。
また、蓄電池の寿命には「サイクル数」も蓄電池の寿命を決める要素です。1サイクル充電から放電までの過程がまわした回数をサイクル数といいます。
このサイクル数がまわった回数分蓄電池は消耗していきますから、サイクル数と蓄電池の寿命には深い関わりがあります。ただ、蓄電池の中には充電・放電をあまり行わない種類のものもあります。この種類は使用期限で寿命を決めるため、サイクル数が当てはまらず例外です。
一般的なリチウムイオンバッテリーを用いた家庭用蓄電池の場合、約6,000回から12,000回のサイクル寿命が想定されています。これはだいたい10から30年程度の耐用年数に相当すると言われています。
他にも「容量」も蓄電池の寿命を決める要素です。容量が大きい蓄電池は、小さい蓄電池に比べて寿命が長いといわれています。これにはサイクル数が関わっており、容量が大きいと1回の充電量が多く長時間使用できるため、サイクルが通常よりも間隔があくためです。
そして、使用期間中の劣化も寿命に大きく関わる重要な要因となります。例えば、満充電状態や充電が完全に切れてしまった状態での長期放置による保存劣化や高温環境下での使用による温度劣化などが当てはまります。
このように、蓄電池は「サイクル数」と「容量」、そして「使用期間中の劣化」によって寿命が決まっていきます。一般的な蓄電池の寿命に関する保証が10年から15年なのも目安のひとつです。
蓄電池の種類によって寿命は変わる?
蓄電池には主に「リチウムイオン蓄電池」「鉛蓄電池」「NAS蓄電池」があります。実はこの3種類は、それぞれ寿命が異なるため注意が必要です。蓄電池を購入される際には、これからご説明する種類の違いを考慮しながら選びましょう。
まず「リチウムイオン蓄電池」は、寿命年数が約10~20年、サイクル数が約6,000~1万2,000回といわれています。20年代の家庭用電池を代表する蓄電池です。
リチウムイオン蓄電池は性能抜群でエネルギーも密で強力、小さく軽いため扱いやすい半面、家庭用蓄電池となると金額が高く、安い家庭用蓄電池となると耐用年数が少ないといったデメリットもあります。つまり、リチウムイオン蓄電池を検討する場合は、しっかりその寿命や耐用年数を確認することが大切です。
次に「鉛蓄電池」の寿命は、約17年、サイクル数は3,150回程度がといわれています。2種類の鉛を電極にした蓄電池で、放電は安定的です。
鉛を使用しているため比較的重量がありますが、鉛が安価なためコストパフォーマンスは高いです。なので、重量がそれほど重要視されていない自動車用バッテリーなどで採用されており、様々な部分で活躍しています。
最後に「NAS蓄電池」です。この種類は他の蓄電池と比べて寿命が長く、約15年程度、サイクル数は4,500回といわれています。電解質に使用されている素材がファインセラミックスなため、他の鉛蓄電池と比べて安全です。
リチウムイオン蓄電池と同様にエネルギーが密で、鉛蓄電池と比べるとさらに軽くて小さいです。なので、最近では、特に産業用機器などにおいて停電時のバックアップ電源としての利用が増えています。
蓄電池を長持ちさせるには?
ここまで寿命の話をお伝えしてきましたが、蓄電池は高価なものですし、寿命よりもできるだけ長く使いたいと工夫される方も多いです。
実際に蓄電池の寿命を延ばすための方法は存在し、「設置環境の整備」「過放電・過充電に注意」の2つです。蓄電池は使い方次第で寿命を延ばすことも縮ませることもできますから、最初から知っておくことが大切です。
まずは「設置環境の整備」についてです。蓄電池は基本的に暑さへの耐性がないため、置く場所には注意が必要です。25度以上の場所で使用を続けた場合と、適切な温度の場合とでは劣化の速度が違います。
このことから、蓄電池を設置する際には、可能な限り高温な場所は避けるなど配慮しましょう。とくに外に蓄電池を置く際は、直射日光に注意が必要です。最適な設置場所として、たとえば日陰になりやすい北側に置いたり、外に置くのをやめて室内に設置したりなどがおすすめです。
次に「過放電・過充電に注意」です。過放電とは、蓄電池の電気がなくなっているにもかかわらず、充電せず放置しておくことをいいます。過放電をすると、電圧が下がるため平均よりも寿命が短くなります。電気がなくなった際は置いておかずに早めに充電しましょう。
なので、使用状況に合う製品選びをするのが大切です。特に、太陽光発電設備からの充電を検討している場合は、寿命を縮めないためにも非対応の製品の設置は避けましょう。
また、過充電も気を付けたいポイントです。充電が満タンのまま充電しっぱなしにしている状態のことをいいます。過充電は蓄電池を必要以上に熱くさせてしまうため、通常よりも消耗しまいます。
最近の蓄電池ですと、この過充電を防ぐために制御機能を取り付けていることもありますが、充電が溜まったら解除する対応をしておいた方が、万が一の場合を考えると安心安全です。
最後のポイントが、「蓄電池の容量をすべて使用するのはなるべく避ける」です。具体的には、蓄電池の容量を常に100%まで充電せず、約80%から90%程度に保つことがおすすめです。
もちろん、放電する際にも0%まで使用せず、蓄電残量が10%〜20%になった段階で使用をやめます。このようにすることで、蓄電池の負担をしっかり軽減し、その寿命を延ばすことができます。
今回は蓄電池の寿命についてご説明していきました。蓄電池には種類別に寿命が異なったり、設置場所や使い方によって寿命が変化したりと、使う人次第で寿命に差が出ます。せっかく購入した蓄電池を長く使い続けるためにも、ぜひ今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
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