蓄電池を安く導入することはできる？コストを抑えるコツ

公開日:2022/02/15　　最終更新日:2022/01/06

スマートフォンやEVカー等に使用されている蓄電池。使い切りの単三電池と比べ充電すれば繰り返し使える電池なため、購入される方が多いです。最近は蓄電池自体の価格も低下傾向にあり、さらに需要を高めています。この記事では、蓄電池を購入する際、より安く導入するための方法や注意すべき点などをお伝えしていきます。

蓄電池自体の価格は少しずつ下がっている？
蓄電池をより安く導入するには
価格以外にも注意すべきことがある！

蓄電池自体の価格は少しずつ下がっている？

蓄電池は、以前まで高価なものと思われていた商品でした。しかし最近は、国が蓄電池を普及させようとあらゆる政策を打ち出したため、手が出しやすい価格と変化しました。この政策とは、蓄電池に対して定めた目標価格のことです。この目標価格が年数経過と共に低下しているため、蓄電池の価格も下がっています。

また、国は目標価格を成し遂げるべく、家庭用蓄電池に対する補助金制度の条件価格が、目標価格を超えてはいけないと定義しました。この目標価格および補助金条件のおかげで、蓄電池の価格は低下傾向にあります。

蓄電池をより安く導入するには

次に、蓄電池をより安く導入するための方法をご紹介します。方法は4つあり「複数店舗で価格を比較検討」「価格の比較はkWh単価」「自宅に適したグレードの蓄電池の選択」「自治体補助金の利用」です。それぞれご説明していきます。

まず複数店舗で比較検討する方法です。蓄電池を購入される場合、販売店を何店かピックアップして見積を比較しながらの検討することをおすすめします。蓄電池の価格は、取り扱う店舗によってさまざまです。とくに訪問販売のような人件費が掛かる販売方法ですと、より価格が上がります。

しかし比較対象がないと、訪問販売の価格が最適だと勘違いし、購入してしまって損をしたというケースも少なくありません。また相場の把握は値下げ交渉に関わる大事な要素でもあります。このように、蓄電池を購入する際は蓄電池の相場を知るためにも、複数店の見積は必ず取るようにしましょう。

次に、価格の比較をkWh単価行う方法です。蓄電池にはさまざまな容量タイプがあります。蓄電池は量の多さで価格が異なるため、kWh単価で比較する必要があります。表示価格だけを見てしまうと失敗もあります。そのため、価格を比較・検討する際はkWh単価が重要です。

次に、自宅に適したグレードの蓄電池を選択する方法です。先述したとおり、蓄電池はさまざまな容量タイプがあり、性能も異なります。このことから、自宅に適した容量や求める性能を考慮し、蓄電池を選択することが大切です。また、容量も性能も最高の物を選んでしまうとその分価格も跳ね上がるため、価格も視野に入れた検討をおすすめします。

最後に自治体の補助金を利用する方法です。蓄電池は、住んでいる自治体が補助金を出している場合があります。ただ、自治体によっては補助金がなかったり、金額や要件も異なったりする場合があるため注意が必要です。また、こういった補助金は申請の上限があるため、補助金を活用したいと思ったら受付が終了する前に申請を行いましょう。

価格以外にも注意すべきことがある！

このように、蓄電池は昔よりも手が出しやすくなりました。しかし、蓄電池を活用する際には価格だけでなく別途費用が掛かるため注意が必要です。蓄電池を使用するためには「製品本体の価格」「設置にともなう工事費用」などの別料金が掛かります。この2つの項目が別途掛かる費用として一般的です。それぞれの項目について詳しくご紹介していきます。

まず製品本体の価格について、これは蓄電池そのものの価格と、蓄電池を使用するためのユニット。パワーコンディショナー、モニター、特定負荷分電盤などの機器費用です。ただ、蓄電池使用に伴い発生する機器は、必要な物と必要でないいわゆるオプションの物があります。セットの方が安ければセットで購入し、あくまで必要な物だけ取り入れる方法もありますから、自分たちにとって最適な方を選択しましょう。

次に設置にともなう工事費用についてです。この工事は2つの行程があります（設置と電気工事）。まずは蓄電池が設置できるかの調査、蓄電池の運送から設置、まずこの過程に設置費用が掛かります。

次に蓄電池を使用するために電気工事を行います。各機器に配線をする工事です。これらの設置にともなう工事費用は、容量・サイズ・業者によって異なります。また、場所によっては設置と電気工事で業者を変える販売店もあるため、契約前に確認することをおすすめします。

今回は、蓄電池を購入する際、蓄電池をより安く導入するための方法と別途掛かる費用の注意点についてご紹介しました。蓄電池は補助金等の影響により年々価格が下がり親しみやすい金額になりつつありますが、設置費用等も念頭に置いて検討しなければなりません。もし蓄電池を購入する場合は、今回お伝えしたより安く導入する方法を実践していただければ幸いです。