蓄電池と発電機ではどう違う？メリット・デメリットを比較しながら紹介

公開日:2023/07/15　　最終更新日:2023/06/30

日本では災害が頻発するため、蓄電池や発電機を導入する方が増えています。これらはともに災害時に役立つ機器ですが、明確な違いが存在するのです。そこで今回は、蓄電池と発電機の役割や違いについて調査し、それぞれのメリット・デメリットを比較して紹介していきます。導入を検討している方はぜひご一読ください。

蓄電池とは？
発電機とは
蓄電池と発電機はどちらを選ぶべき？
まとめ

蓄電池とは？

蓄電池は何度も繰り返し充電して利用できる電池のことであり、電気をたくわえて必要に応じて放出します。

蓄電池のメリット

蓄電池のメリットは、災害時の備えになるということです。蓄電池に電気をたくわえておくと、停電が起きた際に活用できます。一般的なもので約2～3日間は最低限の生活が可能となり、太陽光発電を組み合わせることで大きな効果を発揮するのです。

そして安価で使用できるというのも、大きなメリットといえるでしょう。また、ドライブリッド蓄電システムを使うことで、電気自動車の充電が可能になります。

蓄電池のデメリット

次に蓄電池のデメリットを考えてみましょう。蓄電池というのは単体で電気を作れず、太陽光発電と連携させる必要があります。単体では使用できないため、ただの置物になる恐れが出てくるでしょう。そして初期費用が高いというのが大きなデメリットなので、各自治体の補助金制度を活用するのが望ましいです。

発電機とは

発電機とは電気を作り出す機械のことをさし、燃料から電力を作り出します。いくつかの種類があり、太陽の光がなくても燃料があれば電気を作ることが可能であり、レジャーや災害時の備えとして活用されているのです。

発電機のメリット

発電機のメリットは、燃料さえあればいつでも電気を作れるというのが大きなメリットといえるでしょう。大雨などで停電したとき、発電機があれば太陽光発電が機能しなくても電気を作り出せます。持ち運びやすいサイズなので、キャンプなどにも活用できます。災害対策に有効な機器であり、天候に左右されないのもグッドです。

発電機のデメリット

発電機のデメリットを考えてみると、まずかなり重いということが挙げられます。すべての商品がそうではありませんが、一般的に男性がふたりで持ち上げるものが少なくありません。重量を確認してから購入しなければ、こまめな移動は難しいでしょう。

そして発電機は使用前後のメンテナンスが不可欠で、使用後にガソリンを発電機から抜くというメンテナンスは欠かせません。普段から燃料を用意しておく必要もあり、蓄電池よりは手間がかかります。また発電機は排気ガスを排出するため、室内で利用できません。室外に運んで利用することを認識し、利用時の工程を把握しておきましょう。

蓄電池と発電機はどちらを選ぶべき？

蓄電池は電力をたくわえておくもので、発電機は電力を作り出すものということが分かりました。そして、どちらにもメリット・デメリットがあり、一概にどちらがよいとはいえません。両方あれば重宝するのは確かですが、費用がかさみます。

どちらかを選ばなければならない場合は、目的や用途に合わせて選ぶのが賢明です。それでは蓄電池、発電機の違いを活かした選び方をみていきましょう。

使うタイミングが明確な場合

災害時やレジャーなどに活用したい場合は、発電機が適しています。天気や場所にとらわれず、燃料と本体があれば発電機は利用できるからです。

長期的に利用したい場合

電気をたくわえておけるのが蓄電池の最大のメリットなので、太陽光発電と連携して長期的に利用したい人は、蓄電池が適しています。

屋外で使う場合

次にケース別に考えると、屋外で電気器具を使いたいときは、発電機がおすすめです。発電機は必要な分だけ作りだせるので、短時間だけ電気器具を使う目的なら発電機が適しています。

災害や停電に備える場合

停電が発生した期間の長さによって蓄電池か発電機かを選びましょう。短時間で終わる停電であれば発電機が適しており、長期間続く場合は蓄電池が適しています。

太陽光発電システムと併用する場合

太陽光発電システムと併用する場合は、発電した電力をたくわえられる蓄電池が最適です。発電機は電力をたくわえられないのがデメリットです。

まとめ

ここまで、蓄電池と発電機の違い、メリット・デメリットを考察しました。両者は災害時に役立ちますが、選択する前にメリット・デメリットを理解する必要があります。発電機は天候に左右されず電力を供給できますが、貯蔵ができないのがデメリットです。

一方、蓄電池は電力を貯蔵できますが、独立して電力を生成することができないというデメリットがあります。もちろん、どちらにも利点がありますので、目的や用途に合わせて適切に利用することが最善です。日本は災害が頻繁に発生する国ですので、蓄電池や発電機を上手に活用して災害に備えましょう。宝の持ち腐れにならないよう、効果的に活用してください。