深夜電力の活用で節約ができる？安い理由とお得な時間帯を解説

公開日:2023/05/15　　最終更新日:2023/04/04

物価上昇が続いており、家計では負担を強いられるようになってきました。燃料費の高騰や、円安の影響などを受け光熱費も値上げが止まりません。毎月上昇し続ける電気代に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。今回は電気代を節約する1つの手段である深夜電力の活用について説明します。

お得ってホント？深夜電力とは
深夜電力が安い理由
蓄電池との相性抜群！深夜電力でどれくらい節約できるのか
まとめ

お得ってホント？深夜電力とは

電気代が先月より3,000円増えた、大家族からは電気代が去年の今頃より1万円増えたなどの声がよく聞かれるようになってきました。燃料費を電気代に反映させる燃料調整額はこれまで上限を設けている電力会社もありましたが、燃料の高騰の影響で東京電力以外の電力会社では燃料調整額の撤廃が相次いでいます。

基本料金が安く、お得に利用ができると思い新電力会社に切り替えていた場合も燃料調整額の増大により負担が増えています。電気代の上昇から家計を守るためにも電気をお得に利用したいと考える人も多いのではないでしょうか。そんな人に料金を抑える手段の1つとして深夜電力がおすすめです。

深夜電力とは

夜間に電気を安い料金で使用できるプランです。休日も含めて日中はあまり在宅せず、夜間のみ在宅する場合はお得になる可能性が高いでしょう。主に電気温水器や蓄電池を使用している人に向けたプランです。使用したいと考えている場合はプラン変更をする必要があり、契約している電気会社によってお得になる時間帯はことなります。

23時から7時のくらいの間に電気料金が安く設定されていることが多いです。日中の電気料金は通常プランより高く設定されているため、日中に在宅する人がいる場合や、休みの日は長時間家にいる場合プラン変更すると料金が安くならない場合が多いです。

電気を多く使用する、家電を夜間に集中して使用する場合はお得になるでしょう。タイマーをセットして洗濯機を回したり、浴室乾燥の使用は夜に行ったり、早朝に合わせて調理家電を予約しておくなどして夜間から早朝にかけて使用するように徹底すればお得になる可能性は大きいです。使用料がもともと少ない人はメリットが出ない場合もあるので通常のプランの方がよいでしょう。

新規で深夜電力の受付を終了している電力会社もありますが、新電力会社にではまだ申し込みをできるプランもあります。契約する会社によっては深夜電力のプランに契約すると日中の電気代と比較して1kWh当たり15円以上安い料金で使用が可能です。

深夜電力が安い理由

発電施設では昼間のピーク時に合わせた量の電気を発電しています。時間ごとに発電の量をコントロールすることは難しく、使用量の少ない夜間は電気が余ってしまうという問題がありました。余っている電気を有効活用するために、夜間の電気代を安くして多くの人に使ってもらおうとしています。

発電施設で作られるような大量の電力は現在の技術では蓄えておくことが難しいです。深夜電力を利用すればお得な料金で電力を使用しつつ電力の無駄を省く手助けができます。

蓄電池との相性抜群！深夜電力でどれくらい節約できるのか

発電施設では大量の電気を蓄えることが難しく、夜間に発電した電気が無駄になってしまう問題がありますが、個人の場合は蓄電池を所有していれば自宅で電気を蓄えられます。深夜電力の時間帯に蓄電池を充電して日中の電気代が高い時間帯は、蓄電池に蓄えられた電気を使用すればお得に使用ができます。

日中に在宅、休日は在宅する場合は深夜プランに加入しても割高になってしまうと説明しましたが、蓄電池があれば夜間に電気を蓄えられるので日中の使用で料金が高額になってしまう心配はありません。在宅ワークなどで、日中の使用量が増えた場合でも蓄電池を活用すれば深夜電力のプランのメリットが出やすくなるでしょう。

蓄電池は初期費用が掛かる設備のため設置に悩む場合もあるでしょう。停電時や災害時にも蓄えた電力を使用できるため、設置することで安心にもつながります。深夜電力のプランの条件や料金は契約している会社によってことなりますが、昼間の電気使用量と比べて1kWhおよそ5円から15円の節約ができる場合があります。各社ホームページなどでどれくらいの節約になるのかシミュレーションもできるため試してみましょう。

まとめ

深夜電力について説明をしました。夜間は発電した電気が余ってしまう問題があることがわかりました。問題を解決するために安い料金を設定して、夜間に電力を使用する人を増やし、電力の無駄を減らすことを目的にしています。夜間のみ在宅で、安い時間帯に集中して家電を動かせられるのであればお得になる可能性が高いです。

しかし使用量が少ない人の場合は割高になってしまう場合もあるので注意が必要です。自分の使用量でもお得になるのかよく確認をしましょう。蓄電池がある場合は安い時間帯に充電をして、日中はそこから電気を使えます。昼間に在宅の場合でもメリットが出やすいでしょう。