家庭用蓄電池を導入するメリットとは？デメリットも合わせて確認！

公開日:2021/08/15　　最終更新日:2021/07/30

最近、家庭用蓄電池は上手に活用すれば環境に優しく節電にもなると話題で、検討する方が増えています。「興味はあるけどよくわからない」と思われる方もいるでしょう。家庭用蓄電池は本当に必要なものなのか？導入するとどんな効果があるのか知りたいですよね。今回は家庭用蓄電池を導入するメリット、デメリットについて詳しく紹介します。

家庭用蓄電池を導入するメリット
家庭用蓄電池を導入するデメリット
家庭用蓄電池の導入がおすすめな人の特徴

家庭用蓄電池を導入するメリット

家庭用蓄電池を導入することでどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

■事故や災害時に電気を使用できる

家庭用蓄電池があれば、災害対策になります。事故や災害によって電力の供給がストップしてしまい停電が起こった場合でも、太陽光発電で発電した電気を蓄電池にためて使用できるのです。家庭用蓄電池があれば小さなお子さんや高齢者のいる家庭でも安心して非常事態に備えることができます。

■環境に優しい生活ができる

蓄電池を利用すれば使用量の少ない深夜の電気を貯めておき使用量がピークの昼間は貯めておいた電気を使うことができます。この電気が最も使用されるピークの時間帯に電気の使用量を減らすことで火力発電所の発電力を減らすことができ地球温暖化などの環境対策につなげることができます。

■深夜電力を活用して電気料金をカットできる

蓄電池を導入した家庭では一般的に電気料金の契約を深夜料金が安いプランに変更することをおすすめします。なぜなら日中、太陽光発電によって貯めた電気を夜に使用しさらに安い深夜電力を貯めて朝の時間帯に使用できるからです。深夜電力を貯め日中に活用することで差額分の電気代をカットできます。

家庭用蓄電池を導入するデメリット

次に家庭用蓄電池を導入するデメリットを見ていきましょう。

■蓄電池を置くスペースが必要

家庭用蓄電池を設置するには屋外または屋内に置き場のスペースの確保が必要です。蓄電池の大きさは機種によっても異なりますが、容量の大きな蓄電池であればエアコンの室外機を縦に２個重ねた位の大きさは必要でしょう。また設備するにあたり配線、搬入の経路が必要になります。その際問題が発生すれば特殊工事や場合によっては設置できないケースもあります。

■初期コストが高い

家庭用蓄電池を導入は初期コストが高いです。蓄電池の機種によっても異なりますが、一般家庭で導入される容量4～8kwh程の蓄電池で150万円~250万円位かかるといわれておりお手軽に導入するというわけにはいきません。長期的に考えれば光熱費は削減できるといえますが初期費用にはまとまった金額を用意しなければなりません。

■蓄電池も寿命がある

蓄電池は太陽光発電に比べ寿命が短いといわれています。太陽光パネルは一般的に設置してから10年以上は交換もせずに使用できます。蓄電池の寿命は充電と放電を繰り返すことで少しずつ劣化していきます。蓄電池の種類や使用環境によっても寿命は異なりますが、リチウムイオン電池であれば充電、放電を約4,000回（10年～15年程度）繰り返すと蓄電池は寿命をむかえ交換が必要になります。

ただし蓄電池の寿命はすぐに使用できなくなるものではありません。充電と放電を繰り返しながら徐々に蓄電容量が減少していきます。長持ちさせたいと考えるのであれば、充電方法にコツがあるので知っておきましょう。蓄電池は過充電、過放電が劣化につながるのでフル充電よりもこまめに充電、放電を繰り返す方がよいといわれています。容量を超えているのに充電しているのはNGです。電気内で電気の飽和が発生し放電を招いてしまうことで寿命を縮めてしまうため注意しましょう。

家庭用蓄電池の導入がおすすめな人の特徴

家庭用蓄電池の導入がおすすめの人は以下のような特徴の人です。

■太陽光発電を設備している人

太陽光発電は太陽光のエネルギーを変換して電気をつくることができます。しかし天気が悪い日や夜間などは発電できません。したがって太陽光発電のみで運用している場合には、夜間に必要な電気を電力会社から購入する必要があります。そこでおすすめなのは家庭用蓄電池です。

蓄電池を導入すれば日中、太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めておくことができるので夜間に使用する電気は蓄電池で賄うことが可能になります。太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで大きなメリットを感じることができるでしょう。

■電気代が高い人

家族が多い家庭や電化製品がたくさんあり電気の使用量が毎月かかるといった人は蓄電池の導入に向いているでしょう。蓄電池は電気料金が安くなる深夜電力を蓄電し昼間に貯めた電気を使用できます。今までと電気の使用量は変わらなくても電気料金が安い時に貯め、ピーク時に貯めた電気を使用することで電気代を抑えることができます。

今回は家庭用蓄電池を導入するメリット、デメリットについて紹介しました。蓄電池の導入はコストも高く、設置にもスペースの確保や配線工事など手間がかかります。人気や流行に流されず自分の家に必要性があるのかを導入する前にしっかり検討しましょう。家庭用蓄電池の導入を考えている方は参考にしてみてくださいね。